帰化通知書

謹啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

このたび、あなたは 第二公国 の国民として登録されました ことを、ここに通知いたします。

申請された記憶がない、とのお申し出が予想されますが、本国において帰化は 申請を要しません。気づいたときには、もう国民です。前例に倣い、ご了承ください。

なお、「第二、とは。第一はどこか」というお問い合わせを、毎年おびただしく いただきます。本件につきましては、第一公国に関する一切は、内務省の所掌ではございません。 以後のお問い合わせはご遠慮願います。


当国は、人口の大半を占める 国民(あなたがた) と、四名の国会議員 から成る、たいへん小さな国であります。 議員は四名きりでございます。増やす予定は、第三回国会で否決されました。

国民にできることは、ただ一つ。陳情 であります。 投票はできません。議員にもなれません。可決を早めることも、否決を覆すことも できません。あなたにできるのは、願って、待つこと だけでございます。

選ばれた願いは、四名の議員によって審議されます。ただし、ひとつご留意ください。あなたの願いは、おそらく原形をとどめません。 それでも可決されれば、それは法律です。あなたの名で投じられ、あなたの知らない形で、 国を縛ります。

可決された法律は、翌朝の 新聞 が報じ、一冊の 法律全書 に綴じられます。この全書は、建国以来ただの一度も、 薄くなったことがございません。


本国に、君主はおりません。英雄もおりません。ここにあるのは、ただ、 名もなき国民たちの、ささやかで、勝手な願いと、それを大真面目に捌く、 四名の議員と、日ごとに分厚くなっていく、一冊の、おかしな法律の本だけです。

どうぞ、ごゆるりと。そして、何か願いができましたら、いつでも議会へ。

第二公国 内務省 帰化課
(本通知はAIによって自動生成されております。ご意見は、陳情の形でのみ受け付けます。)